みらい学習室編集部

基礎講座

「存在」と「救済」はつながるのか

 ――ハイデガーと仏教、そして西田幾多郎 哲学を読んでいると、まったく異なる思想が思いがけず重なって見える瞬間がある。 例えば西洋哲学の存在論と、大乗仏教の救済思想である。 一見すると無関係に思える両者だが、注意して読むと「人間とは何か」という問いを共有している。
基礎講座

消費ミニマリズムは資本主義を変えるのか

――大衆消費社会へのオルタナティブ 私たちの社会では長いあいだ、ある生活モデルが「正しい生き方」として共有されてきた。 ――それは、たくさん働き、たくさん消費する生活である。 働いて所得を増やし、車や住宅、家電製品などを買う。
基礎講座

グローバル化は終わるのか

近年、「グローバル化は終わったのではないか」という議論を耳にすることが増えた。象徴的だったのは2016年である。アメリカでは自国優先を掲げるトランプ政権が誕生し、同じ年にイギリスではEU離脱(いわゆるブレグジット)の国民投票が行われた。
予備校について

編入試験対策として受験生はAIとどうかかわるべきか? ――予備校の言い分との距離感

 最終的な理解は、やはり本を読み、自分で考えることによってしか得られない。しかし知識への入口を広げるという点で、AIはこれまでになかった学習ツールである。編入試験という独特の受験においても、この新しい道具をどう使うかが、これからの学び方を左右する一つの要素になるのかもしれない。
小説

小説・さくらいろのあお

社交的だけど引っ込み思案な将棋部員・村家沙織のアオハルラブコメディ。
小説

小説・ハシビロコウの王子様

 ある動物が、地球からいなくなることを、絶滅といいます。 とても数が減って、いつかいなくなりそうな動物を、絶滅危惧種といいます。 科学者たちは、いなくならないように研究をしています。 岐阜大学の先生です。
基礎講座

江戸の町――リサイクル意識の高いコンパクトシティ

もちろん、古い時代の話ではある。しかし、江戸の町には紙屑・古着を買う業者、古傘を買う業者、灰を買う業者など、現代でいうリサイクル業者が大勢いた。それが江戸の町のコンパクトさによって促されていた。――欲しい人がすぐに見つかるのだ。
小説

小説・上野広小路

地上五、六十センチメートルの高さから見える世界は、俺の人生の残り時間を磨り潰して無くすために用意されたものだ。煙草の吸殻だったり、吐き捨てられたガムだったり、踏まれ続けて真っ平になった物体は、とっくにアスファルトと同化している。
小説

小説・空蝉

 高校の野球部。――夏休みのグラウンドの隅から、さらに外れた所に一年生の部員。俺は、身体は大きく、中学時代は四番打者だった。しかし、全く練習に興味が持てない。何の気なしに高校も野球部に入ったが、思いのほか厳しく、すっかり情熱を失って、ただ時間を潰しているだけ。
小説

小説・時計台のピエロ

達哉の明るい声と清恵の丁寧な口調――しおりは、両親の愛情を受けて育つ。――しおりが少しだけ知っていること。 村木家は生活保護受給者世帯で、父・達哉と母・清恵は二人とも精神障碍者ということ。両親は十五年前、同じ病院のリハビリ施設で出会った。