小説

小説

小説・魔法の鏡台(カクヨムコンテスト11【短編】・中間選考通過作品)

千年の魔女は娼婦の顔を写すとき何を思うのか? アリサは二十歳の娼婦。――娼館の鏡が気に入っていた。カクヨムコンテスト11【短編】・中間選考突破作品。
小説

小説・FACE

小学六年生のシュンタは下校中にあるものを見つける。
小説

小説・BACK NUMBER

 娘は、足音と共に部屋を出ると、玄関から出かけて行く。――学校へ向かったのだろう。鞄も持っていったのだろう。 妻と他界してから、私達親子は工夫が足りない。娘の言動は、少し幼い気がする。しかし私の娘に限って、危ない目に遭ったわけではないだろう――。
小説

小説・さくらいろのあお(第三十四回やまなし文学賞応募作品)

第三十三回やまなし文学賞応募作品。社交的だけど引っ込み思案な将棋部員・村家沙織のアオハルラブコメディ。令和八年三月五日、落選。
小説

小説・ハシビロコウの王子様

 ある動物が、地球からいなくなることを、絶滅といいます。 とても数が減って、いつかいなくなりそうな動物を、絶滅危惧種といいます。 科学者たちは、いなくならないように研究をしています。 岐阜大学の先生です。
小説

小説・LIGHT UP ALL THE STARS YEAH

――今日は、妹の誕生日だ。 俺は、池袋の集合住宅の一室を今月、引き払う。 鶯谷へ向かう満員電車の中で見知らぬ誰かと身体がぶつかる。「すみません、ね」 耳に入る自分の声も、本当はどんな音なのだろうな?
小説

小説・上野広小路

地上五、六十センチメートルの高さから見える世界は、俺の人生の残り時間を磨り潰して無くすために用意されたものだ。煙草の吸殻だったり、吐き捨てられたガムだったり、踏まれ続けて真っ平になった物体は、とっくにアスファルトと同化している。
小説

小説・空蝉

 高校の野球部。――夏休みのグラウンドの隅から、さらに外れた所に一年生の部員。俺は、身体は大きく、中学時代は四番打者だった。しかし、全く練習に興味が持てない。何の気なしに高校も野球部に入ったが、思いのほか厳しく、すっかり情熱を失って、ただ時間を潰しているだけ。
小説

小説・時計台のピエロ

達哉の明るい声と清恵の丁寧な口調――しおりは、両親の愛情を受けて育つ。――しおりが少しだけ知っていること。 村木家は生活保護受給者世帯で、父・達哉と母・清恵は二人とも精神障碍者ということ。両親は十五年前、同じ病院のリハビリ施設で出会った。
小説

小説・岩窟の鷹

主人公・高山健吾は人材派遣会社の内勤アルバイトだ。スタッフの浮き沈みを扱う彼の独自の思考と暮らしの物語。