みらい学習室編集部

基礎講座

セクハラはなぜ起きるのか

――社会の中で性をどう考えるか。セクシャルハラスメントは明確に否定されるべき行為である。同時に、それがどのような社会構造や心理の中で生まれるのかを考えることも重要だろう。個人のモラルだけでなく、男性性や性別役割そのものを問い直すこと。そうした議論の中で初めて、セクハラという問題を社会として乗り越える道が見えてくるのかもしれない。
基礎講座

「存在」と「救済」はつながるのか

 ――ハイデガーと仏教、そして西田幾多郎 哲学を読んでいると、まったく異なる思想が思いがけず重なって見える瞬間がある。 例えば西洋哲学の存在論と、大乗仏教の救済思想である。 一見すると無関係に思える両者だが、注意して読むと「人間とは何か」という問いを共有している。
基礎講座

消費ミニマリズムは資本主義を変えるのか

――大衆消費社会へのオルタナティブ 私たちの社会では長いあいだ、ある生活モデルが「正しい生き方」として共有されてきた。 ――それは、たくさん働き、たくさん消費する生活である。 働いて所得を増やし、車や住宅、家電製品などを買う。
基礎講座

グローバル化は終わるのか

近年、「グローバル化は終わったのではないか」という議論を耳にすることが増えた。象徴的だったのは2016年である。アメリカでは自国優先を掲げるトランプ政権が誕生し、同じ年にイギリスではEU離脱(いわゆるブレグジット)の国民投票が行われた。
小説

小説・BACK NUMBER

 娘は、足音と共に部屋を出ると、玄関から出かけて行く。――学校へ向かったのだろう。鞄も持っていったのだろう。 妻と他界してから、私達親子は工夫が足りない。娘の言動は、少し幼い気がする。しかし私の娘に限って、危ない目に遭ったわけではないだろう――。
予備校について

編入試験対策として受験生はAIとどうかかわるべきか? ――予備校の言い分との距離感

 最終的な理解は、やはり本を読み、自分で考えることによってしか得られない。しかし知識への入口を広げるという点で、AIはこれまでになかった学習ツールである。編入試験という独特の受験においても、この新しい道具をどう使うかが、これからの学び方を左右する一つの要素になるのかもしれない。
小説

小説・さくらいろのあお(第三十四回やまなし文学賞応募作品)

第三十三回やまなし文学賞応募作品。社交的だけど引っ込み思案な将棋部員・村家沙織のアオハルラブコメディ。令和八年三月五日、落選。
小説

小説・ハシビロコウの王子様

 ある動物が、地球からいなくなることを、絶滅といいます。 とても数が減って、いつかいなくなりそうな動物を、絶滅危惧種といいます。 科学者たちは、いなくならないように研究をしています。 岐阜大学の先生です。
小説

小説・LIGHT UP ALL THE STARS YEAH

――今日は、妹の誕生日だ。 俺は、池袋の集合住宅の一室を今月、引き払う。 鶯谷へ向かう満員電車の中で見知らぬ誰かと身体がぶつかる。「すみません、ね」 耳に入る自分の声も、本当はどんな音なのだろうな?
基礎講座

江戸の町――リサイクル意識の高いコンパクトシティ

もちろん、古い時代の話ではある。しかし、江戸の町には紙屑・古着を買う業者、古傘を買う業者、灰を買う業者など、現代でいうリサイクル業者が大勢いた。それが江戸の町のコンパクトさによって促されていた。――欲しい人がすぐに見つかるのだ。