基礎講座

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人工知能と雇用――「人間とは何か」から考える技術と社会

「人工知能が人間の雇用を奪うのではないか」という議論は広く共有されていますが、この問題を考える際にまず直面するのは、人工知能そのものを具体的にイメージする難しさです。
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離島社会と規制緩和――生月島から考える地域経済の変容

したがって、規制緩和や技術革新そのものを否定する必要はありませんが、それが地域社会の抱える問題を解決するかどうかは別の問題です。むしろ、産業の効率化とコミュニティの持続性をどのように両立させるのかという問いこそが、これからの政策において問われるべき課題だと言えるでしょう。
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「同一労働同一賃金」と自己責任論――平成日本の構造を読み解く

2015年頃から「働き方改革」が政策課題として前面に押し出される中で、「同一労働同一賃金」という言葉が広く知られるようになりました。このスローガン自体は比較的新しいものに見えますが、その背景には、長年にわたって指摘され続けてきた正規雇用労働者と非正規雇用労働者の賃金格差の問題があります。
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身体とは何か――「つくられる身体」という視点

私たちは「身体とは何か」と問われたとき、つい腕や脚、胴体、頭といった部分の集合として理解してしまいがちです。確かにそれは身体の一側面ではありますが、そのような見方だけでは決定的に重要な点を見落とすことになります。
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集団は「有機体」なのかもしれない

もし集団から排除されることがあるとすれば、それは特定の個人を怒らせたというより、この「有機体」を怒らせてしまったのかもしれない。そう考えると、妙に納得できる部分がある。
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セクハラはなぜ起きるのか

――社会の中で性をどう考えるか。セクシャルハラスメントは明確に否定されるべき行為である。同時に、それがどのような社会構造や心理の中で生まれるのかを考えることも重要だろう。個人のモラルだけでなく、男性性や性別役割そのものを問い直すこと。そうした議論の中で初めて、セクハラという問題を社会として乗り越える道が見えてくるのかもしれない。
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「存在」と「救済」はつながるのか

 ――ハイデガーと仏教、そして西田幾多郎 哲学を読んでいると、まったく異なる思想が思いがけず重なって見える瞬間がある。 例えば西洋哲学の存在論と、大乗仏教の救済思想である。 一見すると無関係に思える両者だが、注意して読むと「人間とは何か」という問いを共有している。
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消費ミニマリズムは資本主義を変えるのか

――大衆消費社会へのオルタナティブ 私たちの社会では長いあいだ、ある生活モデルが「正しい生き方」として共有されてきた。 ――それは、たくさん働き、たくさん消費する生活である。 働いて所得を増やし、車や住宅、家電製品などを買う。
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グローバル化は終わるのか

近年、「グローバル化は終わったのではないか」という議論を耳にすることが増えた。象徴的だったのは2016年である。アメリカでは自国優先を掲げるトランプ政権が誕生し、同じ年にイギリスではEU離脱(いわゆるブレグジット)の国民投票が行われた。
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江戸の町――リサイクル意識の高いコンパクトシティ

もちろん、古い時代の話ではある。しかし、江戸の町には紙屑・古着を買う業者、古傘を買う業者、灰を買う業者など、現代でいうリサイクル業者が大勢いた。それが江戸の町のコンパクトさによって促されていた。――欲しい人がすぐに見つかるのだ。