基礎講座

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多数決の力と危うさ――「多数者の専制」をどう避けるか

民主主義は多数決を避けられません。しかし、多数決は万能ではなく、「多数者の専制」という危険を内包します。自由民主主義は、国家権力の行使を国民代表に付託しつつ、法の支配によって権力の濫用を防ぎ、個人や少数者の権利を多数者の専制から防御する政治原理だと整理されています。
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代表制民主主義の基本――選挙、議会、そして「審議」の意味

現代の民主制は、選挙で選ばれた代表が政治を担う代表制(間接民主制)を基本にします。代表制は、国家権力の行使を国民が選んだ代議員に付託する仕組みであり、現代国家の規模と複雑性の中では不可欠な装置です。ここで重要なのは、民主主義が単に多数決で決...
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「政治」とは何か――権力・正統性・統治の安定

政治を国家の営みに限定せず、社会の中で意思決定がどのように形成され、どのように正当化されるのかを見ていくと、政治と法の交差点も見えてきます。法が統治の枠を与え、政治が法の内容を形成する、という相互依存を理解することが、以後の学習の土台になります。
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「法」とは何か――当為としてのルールを読む

「法」を単なる条文の集まりとしてではなく、人間が社会生活を営むために自ら作り上げた当為(〜すべきだ)の体系として捉える視点です。
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川路利良が「剣」から「警察」をつくるまで

はじめに昨日まで本気で斬り合っていた相手と、明日から味方同士だと言われたら、どうするだろう。恩のある人が敵になったら、どうするだろう。幕末から明治へ――日本のルールが総入れ替えになる時代に、そんな無茶ぶりを現実に生きた男がいる。薩摩出身の川...
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近代――江戸時代の経世家・本多利明を訪ねて

著書の中で、本多は貨幣について、「信用貨幣」だと理解するが、同時に「国の骨」ともいえる重要な貴金属とも理解する。日本国内で無秩序に流通することはよくないと考えるし、外国へ無秩序に流出することに至っては並々ならぬ警戒心を持っている。